概要
- 考え方
- 本能・感情・思考、それぞれのセンターから1タイプずつ
- 提唱者
- キャサリン・チェルニック・フォーブル。1994年の研究から
- 組み合わせ数
- 27(センターごとに3タイプのうち1つ)
- 表記
- 基本タイプを先頭に、例えば4-5-9
3つのセンターについてはエニアグラムの3つのセンターの記事で、9つのタイプについてはエニアグラムとはの記事で先に確認できます。
エニアグラムのトライタイプとは何か
エニアグラムでは、9つのタイプを3つの知性のセンターに分けます。本能センター(タイプ8・9・1)、感情センター(タイプ2・3・4)、思考センター(タイプ5・6・7)です。トライタイプのモデルによれば、人は基本タイプだけでなく、各センターから1タイプずつを使っています。[1]基本タイプはその3つのうちのひとつで、残りの2つは、ほかの2つのセンターの領域で頼るタイプです。
たとえば基本タイプがタイプ4の人は、怒りや境界線にはタイプ9のように向き合い、考えることや恐れにはタイプ5のように向き合うかもしれません。この組み合わせを表したものがトライタイプです。
トライタイプという考え方はどこから来たのか
この概念を提唱したのはキャサリン・チェルニック・フォーブルで、1994年に彼女が行った質的研究から生まれました。[1]彼女は27のトライタイプを説明しており、Tritypeという名称を登録商標として使っています。そのため、この記事ではこの言葉を一般的な説明のためだけに使います。トライタイプは彼女によるエニアグラムの拡張で、すべての指導者の体系に含まれているわけではありません。エニアグラムの入門的な解説でも、トライタイプに触れていないものが多くあります。[2]
トライタイプの表し方
トライタイプは、センターごとに1つずつ、3つの数字で表します。先頭が基本タイプで、残りの2つはよく使う順に並べます。[1]たとえば4-5-9なら、基本タイプが4、次に思考センターのタイプ5、最後に本能センターのタイプ9という意味です。ハイフンを省いて459と書く人も多くいます。
順番に意味があるため、4-5-9と5-4-9は違う人を表します。前者は基本タイプが4、後者は基本タイプが5です。3つのタイプの組み合わせ自体は同じでも、先頭のタイプが違うのです。
トライタイプはいくつありますか
各センターでどのタイプを持つかだけで数えると、27通りのトライタイプがあります。本能センター、感情センター、思考センターでそれぞれ3通りずつなので、3×3×3で27通りです。[1]さらに27通りのそれぞれが異なる順番をとりうるため、同じ3つのタイプの組み合わせでも、まったく違う人物像になることがあります。
自分のトライタイプはどうやって見つけますか
まず基本タイプを確かめ、そのタイプが属していない2つのセンターに目を向けます。それぞれのセンターで、憧れるタイプではなく、自分にいちばん当てはまると感じるタイプはどれかを考えてください。比べるときは、各センターの3つのタイプのプロフィールを読むのがいちばんです。
トライタイプ診断を使えば、この作業の近道になります。Ninelingsの無料診断は9つのタイプすべてを採点するので、結果と一緒にトライタイプの候補も表示できます。各センターでいちばんスコアが高かったタイプを、基本タイプを先頭に並べたものです。あるセンターで2つのタイプがまったく同じスコアになった場合は、どちらかを適当に選ぶことはせず、トライタイプを表示しません。
トライタイプ、ウイング、矢印
トライタイプは、エニアグラムのほかの考え方と混同されがちです。ウイングは、円周上で基本タイプの両隣にある2つのタイプです。矢印は、成長時とストレス時に向かうタイプを表します。トライタイプはそのどちらとも別の考え方で、各センターから1タイプずつを組み合わせて使うものです。3つを同時に使って自分を表すこともできます。たとえば「4w5で、トライタイプは4-5-9」といった具合です。
トライタイプが教えてくれること、教えてくれないこと
多くの人がトライタイプに感じる意味は、実用的なものです。同じ基本タイプの2人が、怒りやイメージ、恐れにまったく違う向き合い方をする理由を説明してくれるからです。とはいえ、トライタイプは基本タイプより新しく、教えられている範囲もまだ狭い考え方です。エニアグラムのほかの部分と同じく、自分をふり返るための枠組みであり、科学的に検証された測定手段ではありません。[3]研究で裏づけられていること、いないことについては、エニアグラムへの批判の記事をご覧ください。
よくある質問
トライタイプはウイングと同じものですか?
いいえ。ウイングは円周上で基本タイプの両隣にある2つのタイプのどちらかで、たいていは同じセンターか、すぐ隣のセンターに属します。トライタイプは3つのセンターから1タイプずつ選ぶものなので、円周上で遠く離れたタイプ同士の組み合わせになることがよくあります。
診断で自分のトライタイプはわかりますか?
候補を示すことはできます。Ninelingsの無料診断では、回答から各センターでいちばん強く出たタイプを選び、基本タイプを先頭にして表示します。ただし、あくまで出発点と考えてください。3つのタイプのプロフィールを読み、各センターで自分が本当に頼っているのはどれかを考えるほうが、どんなスコアよりも多くを教えてくれます。
トライタイプは時間とともに変わりますか?
トライタイプのモデルでは、基本タイプと同じく、3つのタイプは安定したものと見なされています。変化に気づくことが多いのは、それぞれのタイプにどのくらい頼るかという度合いのほうです。たとえば、プレッシャーがかかると思考センターのタイプに頼る場面が増える、といった変化です。
関連項目
- エニアグラムの3つのセンターとは?本能・感情・思考エニアグラムの3つのセンターとは、9つのタイプを3つずつに分けたグループです。
- エニアグラムとは?意味と9つのタイプをやさしく解説エニアグラムとは、性格を9つのタイプで説明する心理モデルです。
- エニアグラムのウイングとは?意味と全18パターン一覧エニアグラムのウイングとは、あなたのタイプの円周上のとなりにある2つのタイプです。
- エニアグラムのサブタイプとは?3つの本能と27の組み合わせエニアグラムのサブタイプとは、9つのタイプに3つの本能をかけ合わせた27パターンです。
- エニアグラムへの批判:正確さ、妥当性、研究の現状エニアグラムへの批判を公平に解説。
参考文献
- ↑ Tritype. Katherine Chernick Fauvre
- ↑ Enneagram of personality. Wikipedia
- ↑ How the Enneagram system works. The Enneagram Institute
カテゴリー: 構造としくみ · 同じカテゴリーの記事: エニアグラムの3つのセンターとは?本能・感情・思考, エニアグラムの図形とは:円、三角形、ヘキサッド, エニアグラムの矢印とは:統合と分裂、成長とストレスの方向
最終更新:2026年9月22日